HOTEL CENから5分でベトナムにトリップ!人気の「ベトナムちゃん」に行ってみました。

CENのある大久保・新大久保界隈は、私にとって食のワンダーランド。
さまざまな国の料理店が並んでいるのもそうですが、道が入り組んでいてドキドキしながらお店を探すことが多いからです。

今回ご紹介する「ベトナムちゃん」も最初、すんなりとたどり着けませんでした。
大久保駅北口の改札をでて直進すると大久保通りですが、その手前、左方向に行くと線路と並行する道にでます。グーグルマップには、並行する道に直角に交わる道を進むようでていますが、どうみても行き止まり。大久保通り沿いから入れるかと周りをぐるぐる。結局行き止まりだと思った道の突き当りがクランクのようになっていて、鋭角に曲がった道が続いていました。一回曲がり、次の角にさしかかった突き当りに無事ベトナムちゃんを見つけました。

店内に入るとニンニクやハーブの香りが漂い、ベトナム語の表示がいたるところに。一瞬にしてベトナムの街にトリップしたような感覚におちいれますよ(笑)。日本語以外の会話も聞こえ、在日ベトナム人にも人気なお店のようです。

メニューを眺めると北部、中部、南部のお料理が並びます。歴史的に中国、フランスの影響をうけ、近隣のタイやカンボジア料理に通じる要素をもつベトナム料理の特長がよくわかるメニュー構成です。
ベトナムビールは6種類。

ライトタイプで最初の1杯に最適なサイゴンビールと、しっかりとした味わいで穀物の風味が強いフエビール。

フランス系のネーミングのピエール・ラルーは、1909年から醸造されているそうです。深みのある味わいが口の中に広がり、食中ビールにぴったりです。麦の濃厚な味わいとコクのある飲み口が特長のサイゴンスペシャルビールは、この4種類の中では一番好みでした。

日本でもお馴染みの料理を2種、珍しいものを2種選んでみました。

きっちりと巻かれた春巻きは、かぶりつくと新鮮なレタスや香草の清涼感と海老の甘みが爆発します。タレは日本の赤味噌ベース。とはいえ和風ではなく、ベトナムの味噌「トゥオン」のようにコクがあり、エビの甘みを引き立てています。ライスペーパーを手に取り、具や野菜、ハーブを巻きこんでいただく習慣は地方を問わずあるようです。

海鮮春雨サラダはタイ料理でもお目にかかりますが、ベトナム版は辛味が穏やか。香草のすがすがしさ、ピーナッツの芳ばしさなど香り豊なお料理です。

具は大きめにカットされたイカや大ぶりのエビ、ほぐしたカニがたっぷり。太目の春雨には酸味と辛味があわさったタレがよく絡み、サラダですがボリュームがあります。

メニューには「ベトナム風たこやき」と注釈があるバインコット。南部の郷土料理で、豚肉とエビのフィリングが米でつくった皮のカップに入っています。たこやきを半分に切ったような形です。フィリングがとろりとしているのもたこやきのようです。葉物と香草類、ヌックマムを使った塩気のあるタレがついてきます。

レタスにのせて香草を加え、タレで味付けをしていただきます。葉物と香草をたくさん摂りながらのヘルシーな食事はベトナム料理の醍醐味です。

こちらはコムタイカム。「ベトナム土鍋ごはん」と記されている南中部ダナンの郷土料理。たけのこ、しめじ、にんじんなどたっぷりの野菜と鶏肉の炊き込みごはんは、鶏だしに薄口醤油を加えたようなマイルドな風味です。辛味のスパイスは使われていないので、日本でも万人受けする味わいです。

南北に長く、幾たびも歴史の変遷を経てさまざまな要素が溶け込んだベトナム料理。1軒で色々と味わえるのも、東京・大久保だからこそなのかと思います。

いかがでしたでしょうか。お料理とお店の雰囲気で、ベトナムに旅行した時のことを思い出します。ベトナムに旅行する前の予習、帰国してから旅の思い出を懐かしみに訪れるのもよいかもしれません。

ベトナムちゃん
住所:東京都新宿区百人町1-19-17
電話:03-3356-0107
営業時間:11:30~14:30 (LO 14;15),
     17:30~23:00 (LO フード21:45、ドリンク22:00)
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130404/13122530/ 

 

この記事を書いた人

草間由紀
食、美容、インテリアの外資ブランドを経て独立。
ライフスタイル系ブランドのブランディング&PR会社「Fabcomm ファビュコム」代表。ブログインスタグラムフェイスブックでは、都会型ライフスタイル、食べ歩きに関する情報を更新している。