CENから徒歩5分。異国に迷い込んだ感覚がおもしろいネパール料理を訪れました。

CENの近くの大久保から新大久保エリアはコリアンタウンとして有名で、韓国料理や韓国食材、韓国コスメの店が並んでいますが、実はさまざまな食文化の宝庫でもあります。タイ、ベトナム、中国各地、台湾、チュニジア、など本国から来日したシェフが腕をふるうお店がかなりあります。今回は新大久保と大久保の間、大久保通り沿いにあるネパール料理の「ナングロガル」を紹介します。

ヒマラヤ山脈の麓にあるネパールは、中国とインドに国境を接し、双方の食文化の影響がみられ、香草やスパイスを使ったお料理が多いです。ナングロガルのメニューを眺めると、これは中国から伝わったのだろうと思われる料理、インド料理に似ていると思われる料理が並んでいます。またカトマンズ盆地一帯に居住するネワリ族の代表的なお料理もいただけます。

早速3品選んでみました。ドリンクはインドと同様のラッシーを。

私の中で「モモ」はネパールの代表的な料理。
食事は朝と夜の2回という習慣があるネパールでは、食事の間やお昼時間には「カジャ」とよぶ軽食やおやつをとります。モモはカジャの代表的なもので、小籠包や餃子のように見えますね。
揚げたもの、蒸したもの、蒸してスープに入れたものなどスタイルはさまざま。
こちらは蒸したものです。
皮がモチモチしていていとてもジューシーで、餡は挽肉と野菜。
味わいは中国の水餃子に似ています。
蒸し揚がった後にニンニク風味のバターがかけられてそのままでも美味しいのですが、トマト、豆をベースにクミンを加えたタレをつけると、トマトの酸味とクミンの風味で美味しさに立体感がでるのでおススメです。

見た目は日本の五目焼きそばのようなチョウミンは、チキン、ポーク、キャベツ、ニラ、卵などがミックスされた炒め麺。具だけをいただくとあっさりとした塩味ですが、乾麺をもどしたと思われる麺はピリ辛。辛さが苦手な方はそのままがよいと思います。辛味好きなら、別添えの辛味のペーストを全体に混ぜるとキャベツや卵の具の甘みが強調されて、風味がぐんと増します。パクチーが爽やかなアクセントとなり、ついつい箸がすすみます。

インドから伝わった炭火焼の串料理のセクア。串からはずした状態でサーブされます。
チキン、砂肝、ぼんじり、ポーク、マトンと種類が豊富の中からマトンを選びました。
カリカリになるまで焼き上げてありますが、中はジューシー。スパイスが効いている上、青唐辛子のピクルスがついてきます。辛いもの好きにはたまらない一皿です。
ネパールのカトマンズ盆地一帯に居住するネワリ族が主食にしているチウラという干飯は、アニスのような風味の乾麺が混ざっています。

全体的にスパイシーで唐辛子の辛さが美味しさの鍵になっているネパール料理。唐辛子を使った辛い料理がアジアには多いですが、それぞれの気候によってその使い方はさまざまなのだと感じられる、ネパールの本格的なお料理を堪能しました。

ネパールの雰囲気満載のインテリアも異国情緒、旅心をかきたてられました。

ナングロガル
住所: 東京都新宿区百人町1-17-10
    常陽第2ビル 3・4F
電話: 03-6304-0933
営業時間:11:00~23:30 (LO23:00) 年中無休
URL:https://r.gnavi.co.jp/d5kmkds90000/ 

 

この記事を書いた人

草間由紀
食、美容、インテリアの外資ブランドを経て独立。
ライフスタイル系ブランドのブランディング&PR会社「Fabcomm ファビュコム」代表。ブログインスタグラムフェイスブックでは、都会型ライフスタイル、食べ歩きに関する情報を更新している。